日本のアニメ企業の運営パターンについて―スタジオジブリを例に―[日语论文]

要旨

アニメ大国として、日本のアニメは世界的に高い人気を博している。また、その市場は国外にまで広がり、巨大な市場を形成し、日本の主要な輸出品となっている。日本において優れたアニメが数多く制作され、世界的にヒットする裏には、日本のアニメ制作会社に独特の運営パターンがあるからではないかと考える。スタジオジブリは、海外でさまざまな賞を受賞し、世界的に有名なアニメ制作会社であり、その運営パターンが日本のアニメ企業の運営パターンを代表することができると考える。

本稿は、スタジオジブリの題材選択、資金調達方法、制作過程、企業収益の四つの方面から、日本のアニメ制作会社の運営パターンを研究する。スタジオジブリの運営パターンは、「制作委員会方式」と呼ばれる日本のアニメ制作会社では一般的な運営パターンが用いられているが、監督中心主義など、他のアニメ制作会社にはまねできない独自性も持っている。ここから、日本のアニメ制作会社の成功の鍵は、日本独自の運営パターンを基礎とした組織運営と、アニメ制作会社ごとの独自性とブランド化にあるのではないかと考える。

キーワード：日本アニメ；スタジオジブリ；運営パターン