奈良美智の「少女」作品における表現の変化[日语论文]

要旨

現代美術を支える日本人アーティスト達の中に、特徴的なモチーフをよく使う人が何人かいる。奈良美智はその中の一人で、彼の作品であるにらみつけるような目の女の子をモチーフにしたドローイングやアクリル絵具による絵画は世界的に評価されている。そして、彼本人も日本の現代美術の第二世代を代表すると言われている。しかし、その少女のモチーフは時に強すぎるため、彼の芸術に対し、好評以外の色々な声も出てきた。特に一部の人はそれらの絵画作品がただの変わらない主体の繰り返しだという観点を持っている。「少女」の作品は果たして変化しているのであろうか。もしも変化があるならば、それはどのように変化しているのか。また、その背景には何があったのであろうかと私は考えた。本研究では奈良美智の「少女」形象を主体とした作品を中心にして、これらの問題を明らかにすることを目的とする。

キーワード: モダンアート；「少女」作品；奈良美智；表現の変化