猫ブームから見た日本の個人化[日语论文]

要旨

古来日本社会は「集団主義」「忠誠」などを重要視してきた。しかし近年日本社会では個人化の趨勢がますます強くなってきた。本論文は日本での猫ブームという視点から日本社会の個人化の現象と趨勢を簡単に分析する論文である。

本論文の第一章は日本の猫ブーム現象を紹介する。ペット猫の増加・猫カフェ・有名な猫の効果・猫を中心とした文芸作品などの面から猫ブームを詳しく説明する。

第二章は「個人化」という概念の定義・発展の歴史などを紹介し、データと図表などを利用して個人化が日本の家庭・職場などに及ぼす影響を説明する。家庭生活では単身・晩婚の人が増え、結婚後依然として仕事を続ける女性も増加している。また、家族間のつながりが薄くなってきた。職場では日本の伝統的な終身雇用が崩れつつあり非正規雇用が職員の帰属感を弱めつつある。

第三章は日本の猫ブームと個人化との関係を検討する。簡単的に言えば猫ブームはただ表面的な現象であり個人化の発展がその隠れた根本原因である。個人化の発展ゆえに人と人・人と社会のつながりは薄くなって、日本人の孤独感が強くなりつつある。日本人にとってペットは家族の一員になった。そして他の動物に比べて猫は自立性が高い動物である。それは自由を求める日本人と一致している。超高齢化社会に入った日本では猫の飼いやすさも猫ブームの一因である。

人間は社会的な動物であり、集団は心理的な安全感をもたらす。しかし個人化は確かに日本社会の融通性がない集団主義を変えることに役立つ。いかなる社会にとっても個人化と集団主義とのバランスを保つのは重要である。それでこそゆっくり・安全な社会雰囲気を培うることができる。

キーワード：　猫　日本社会　個人化　社会心理