和服から見る日本人の美意識―色彩と紋様を中心に[日语论文]

要旨

和服は日本の伝統的な民族衣装として、特殊なパターンであり、日本特有の美意識を表すだけではなく、日本を代表する文化の一つでもある。昔の和服は紋様も色彩も簡単であった。しかし、時代の変化につれて、和服の紋様と色彩は多種多様になり、和服に込められた意味もより深くなってきた。現在では、和服は紋様から色彩まで多様性に富んで、日本人の自然観の反映だけではなく、美への追求心の現れでもある。従って、その紋様や色彩などの特徴から、日本人の独特な美意識を見ることができる。

小論は、先行研究を踏まえ、まず、留袖、振袖、訪問着、喪服、花嫁衣装、と浴衣の6種類の和服について紹介した。そして、素朴な色から複雑な色へ、身分を象徴する色から大衆の色へという和服の色彩の変化について述べたうえで、白、黒、青、紫など和服の代表的な色と植物紋様、象徴紋様及び家紋など典型的な紋様という視角から、和服に込められた自然への尊敬、地味への追求、礼儀への重視などの日本人の美意識を検討した。小論を通じて、読者に日本の和服文化と日本人の美意識をより明確に理解させることが期待される。

キーワード：和服；色彩；紋様；美意識