サラリーマン川柳から見た日本人の夫婦関係[日语论文]

要旨：サラリーマン川柳は第一生命保険株式会社が行う川柳の一般公募コンクールであり、1988年の第1回の発表から始まり、以降毎年、募集選考が行われている。本来サラリーマンならではの日常を詠んだ川柳を選出するものだったが、回を重ねるにつれ、サラリーマンという括りは弱くなっている。内容はその年の流行や世相を反映しながら、サラリーマンたちの悲哀をユーモラスに詠んだものが多い。本稿ではサラリーマン川柳の作品を通じ、作品が反映した日本人の夫婦関係を考察する。本稿はまず、サラリーマン川柳の概要や主な作品の分類を述べ、2007～2016年の入選作品の特徴を研究する。そして、2007～2016年の入選した日本人の夫婦関係に関するサラリーマン川柳を研究対象として、作品の内容や表現技法、作品の語り手と熟年離婚という三つの方面から、日本人の夫婦関係を探究する。最後に、サラリーマン川柳という視点から、日本人の夫婦関係の変化及びその原因を究明する。

キーワード：サラリーマン川柳；日本人の夫婦関係；熟年離婚；変化及び原因