从落语看日本人的精神世界[日语论文]
落語から見る日本人の精神世界

要　　旨
落語は日本の古典芸能の一つで、庶民の間で生まれ育ち、市井の人々の喜怒哀楽を巧みに表現している。本稿は落語の歴史をさかのぼり、古典落語の名作を研究対象に、死生観・金銭観・家族観・義理人情観の四つに分かれて、その背後に潜んでいる日本人の深層心理を考察していく。
人間がいずれ死ぬもので、無理やりに寿命を延ばそうとするより、美しい生を重視し、平常心で死に臨むべきだと考えている日本人は多い。日本人は一般に金銭の価値を認めつつも、金銭にこだわることははしたないことと思っている。ヨコの夫婦関係より、タテの親子関係が重視されているのが日本の伝統的な家族観である。子育てと仕事を立派に両立させるという妻のイメージは落語の中でよく見られる。また、日本は義理人情に厚い国とも言われ、多くの日本人が恩返しの心を大切にしている。

キーワード: 落語；死生観；金銭観；家族観；義理人情；精神世界

目　　次
摘　　要    Ⅰ
要　　旨    Ⅱ
はじめに1
一　落語の起源と発展1
二 「死神」から覗いた日本人の死生観2
三　「黄金餅」「五貫裁き」を巡る日本人の金銭観3
四　「子別れ」「芝浜」から見る日本人の家族観5
五  「しじみ売り」「らくだ」に描かれた日本人の義理人情7
終わりに8
謝　　辞
参考文献