『万引き家族』から見る是枝裕和の家族観_日语论文

要旨

『万引き家族』は是枝裕和監督のストーリー映画で、主演は中川雅也、安藤桜などである。2018年6月8日に日本で公開された後、同年8月3日に中国で公開された。この映画は第71回カンヌ国際映画祭で最高賞「パルムドール」を受賞した。映画が上映する前、是枝裕和は既に『誰も知らない』『歩いても歩いても』などの作品をもって日本で大人気の監督になっていた。今回の作品『万引き家族』は再び社会の底辺の生活に目を向けて、生活の辛さと愛への渇望を描いた。

映画の主人公は血縁関係なしの柴田一家である。彼らはささやかな収入と万引きで生きていた。ある日、柴田治と祥太は母に虐待されたユリという女性を連れ帰った。結局、祥太の予想外の行動でこの不安定な家庭が破れた。本論文は柴田一家の家族関係をめぐって各人物の原生家庭と柴田家庭での待遇を分析した。この研究を通じ、是枝裕和の「本当のよい家庭関係には血縁の支えが必要ではない」という家庭観が読み取れた。それと同時に、小稿は第三者の視点から、社会と文化などの要因をはじめ、是枝裕和のこの家族観の成因を客観的分析をしてみた。

本論文の研究成果を簡単にまとめておくと、以下のようになる。誰でも現代社会の便利な生活に恵まれているわけではなく、底辺の人民の生活は依然として辛いである。彼らは生きていくために毎日必死に働いていながらも、心は愛を求めようとしている。また、失敗の家庭教育から、多くの子どもたちが親に苦しめられている。人は自分の家族が選べないが、血のつながりを捨てて自分を愛する人と一緒に暮らすことができる。それゆえ、血のつながりのない柴田一家は、うまく付き合え、互いに深く愛されることも感じできる。最後に柴田一家はやむを得ず別れたが、ある意味で、是枝裕和のこの家族観は現代の家庭や社会にとって啓示の意味があると言えよう。

キーワード：万引き家族　是枝裕和　家族観

目次

はじめに 1

1.是枝裕和と『万引き家族』  1

1.1是枝裕和の生い立ち  2

1.2『万引き家族』のあらすじ2

2．『万引き家族』の家族関係.3

2.1夫婦関係―治と信代  3

2.2親子関係 4

2.2.1治と祥太  4

2.2.2亜紀と両親、初枝4

2.2.3ユリと母親、信代4

2.3兄弟関係―祥太とユリ 5

3.是枝裕和の家族観.5

4.是枝裕和の家族観の成因 7

4.1伝統観念からの影響 7

4.2外来文化からの影響 8

おわりに 8

参考文献 10

謝辞  11