就活に見られるSNS時代における若者の自意識や承認欲求―『何者』を中心に_日语论文

要旨

大学を卒業して社会人になるために行われるのが「就職活動」である。略称「就活」である。だから、多くの若者にとって、就活ということは今後の人生を決める重要な一環である。しかし、就活の長期化や厳選化、また恐ろしい競争力が若者を苦しめている。今のところ、大学生の就職問題はますます非常に厳しい社会問題になっている。特にSNS時代において、就職難の問題は若者の心理や意識に大きな影響を与えている。そのゆえで、近年以来、中国でも日本でも、就職しないで、卒業後留学や国内で大学院進学する人もたくさんいる。

本論文では、日本社会における就職活動に関するデータや調査報告を収集して、日本大学生の就活状況を分析する。また朝井リョウの小説『何者』における就活にいそしみ、進路について悩みながら、さまざまな意識を抱えていく六人の若い男女を対象して、就職現状、時代的要因、就職問題、若者の人間関係などの研究方面から、就職心理主に新卒の自意識や承認欲求の問題を分析する。本文では、まず、前期データの分析結果に基づき、社会現状や感情要素などから、それらに問題を生み出した根本的要因は何なのかを研究する。次に、それらの要因に基づいて、若者の自意識や承認欲求問題を乗り越える可能性を模索していく。最後、日本の就活実態の分析や対策経験に踏まえ、同じ就職氷河期が存在する中国では、大卒者がどのように正しい就活心理を築いていくのかを考える。中国の若者の自意識と承認欲求問題を解決する筋道や方法を検討してみる。

キーワード：就活 若者 自意識 承認欲求 『何者』

目次

はじめに 1

1. 先行研究 2

1.1 現代における日本の新卒の就職活動 2

1.1.1就職活動の流れ 2

1.1.2若者の企業志向 4

1.1.3就職希望度について 6

1.1.4就職活動における情報探察行動 8

1.2若者の自意識や承認欲求に関する研究 9

1.3本研究の位置づけ 9

2. 『何者』の思想根源 10

2.1朝井リョウと就活生 10

2.2「何者か」になりたいという根源的欲望 10

3. 若者の「自意識」と対人関係 11

3.1「自意識」とは 12

3.2就活における「自意識高い」現象 12

3.2.1「自意識高い」といわれる人の特徴 13

3.2.2『何者』から見る「自意識高い」といわれる人の表現 14

3.2.3「自意識高い」という感情の要因喚起 16

3.3就活における孤独感 16

3.3.1孤独感と自意識 16

3.3.2孤独感が生じる要因への分析 17

4. 若者の承認欲求について 19

4.1承認欲求とは 19

4.2就活と承認欲求 20

4.3若者の承認欲求が生じる要因への分析 21

4.3.1強い出世欲 21

4.3.2SNSと承認欲求 21

5. 新卒採用の中日違いと対策案 21

5.1日本と中国の就活についての比較 22

5.2自意識や承認欲求問題への対策 22

5.3中日の若者への啓示 23

おわりに 25

参考文献 26

謝辞 28