扇子から見る日本人の縮み志向_日语论文

要旨

「縮み志向」は日本文化の特質の一つであると言われる。韓国の学者である李御寧は『「縮み」志向の日本人』という本の中に初めて日本人の「縮み」志向を提案した。「縮み志向」とは、日本人は物を拡大するより縮小のほうが好きであり、そして、小さなものの中から美しさを見つけ出そうとする。日本人の「縮み」意識は日常生活、文化、宗教、芸術など様々な領域に表れている。本論は主に扇子型をめぐって日本人の縮み志向を研究するものである。

本論は主に三章からなっている。

第一章は日本人の縮み志向の意味を分析し、日本人の日常生活に表れた縮み志向の例をまとめる。第二章は折りたたみ、引き寄せまた握りといった三つの部分から折り畳み式の扇子に表れた縮み志向を分析する。第三章は日本の自然環境、稲作生産、日本人の美意識また倹約意識の方面から縮み意識を形成する原因を究明する。

本稿では、折り畳み式の扇子の形成と発展を通じて日本人の「縮み志向」を分析することを目的とする。また、この研究を通して、細緻と精巧を追求するという日本人の美意識や、細部を重視する日本人の民族的特徴が一層深く理解できると思う。

キーワード: 扇子;縮み志向;美意識

目次

1.はじめに 1

2.日本人の縮み志向 2

2.1 縮み志向とは何か 2

2.2 縮み志向と日本人 3

3.扇子に現れた縮み志向 5

3.1 日本の扇子 5

3.1.1 日本扇子の起源 5

3.1.2 日本扇子の発展 5

3.1.3 日本扇子の特徴 5

3.2 扇子から見る縮み志向 6

3.2.1 折り畳みから 6

3.2.2 引き寄せから 6

3.2.3 握りから 7

4.縮み志向を形成する原因 8

4.1 自然環境の影響 8

4.2 稲作生産の影響 8

4.3 美意識の影響 9

4.4 倹約意識の影響 9

5.おわりに 11

参考文献 12