現代日本人の晩婚・未婚化現象ー2000年以降のドラマを例として[日语论文]

要旨

晩婚化とは、世間一般の平均初婚年齢が以前と比べて高くなる傾向を指す言葉である。高年齢で結婚をすること、いわゆる「婚期」を過ぎてから結婚することを指して晩婚と言う。また、未婚化とは「婚期」を過ぎてもまだ結婚しない人を指す。現代の日本において、晩婚・未婚化現象は著しい傾向にあり、社会問題の一つの「少子化」の原因にもなっている。

かつて結婚とは「世に一人前として認められるステップの一つ」と言われていた。家庭を持ち、家族のきずなを保ちながら社会の一員として貢献していくことはごく当たり前の発想であった。しかし、結婚への意思や子供を持つことへの考えなど、人々の価値観の変化によって、生涯結婚しない、あるいは結婚よりも仕事を優先にしたり、理想の人と出会うまでなかなか結婚する決心がつかないため、遅い結婚になってしまう。現代の日本人にとって、結婚とはもはや人生に必須の道ではないようだ。なぜますます多くの日本人が大きなプレッシャーにも関わらず結婚しないことを選ぶのかという問題を抱え、本論文の研究を行ったわけである。

現在の日本社会で「売り残り男女」の結婚についてのドラマは大ヒットしている。その原因は日本の社会現状と密接に関連している。ドラマから様々な社会問題が反映され、現代の日本人が結婚についてどのように考えているか。また、その価値観はどのように変化してきたかが明らかになる。

本論文の狙いは2000年以降の日本のドラマで結婚をテーマにしたものを鑑賞し、現代日本人の晩婚・未婚化の原因を考察することによって日本人の結婚観を分析する。またそれらの解決策を提出し、本研究での成果が少しでも少子化の社会問題の解決に役立てればと願っている。

キーワード：晩婚・未婚化原因、婚期、結婚、解決策