『限りなく透明に近いブルー』における主人公―「リュウ」の人物像について[日语论文]

要旨

村上龍のデビュー作としての『限りなく透明に近いブルー』の中に、主人公「リュウ」は仲間とともに米軍横田基地にお酒や麻薬などに染まり、乱交パーティー、ロックに溺れている。しかしながら、激しい生活の裏に、アメリカ文化の影響に迷う「リュウ」は現実から脱出するために、ずっと人生の幸せと生活の出口を探している。『限りなく透明に近いブルー』は村上龍の第一部自伝的な作品として、アメリカ文化が戦後日本青年の生存と精神に影響を与えるというテーマに言及された。

本稿は『限りなく透明に近いブルー』の主人公「リュウ」の表と裏の人物像、「リュウ」の人物像が形成される原因、「リュウ」が作家の村上龍との関係などを詳しく分析しよう。主人公の人物像の研究を通し、小説の創作背景と結びつけ、作家の村上龍が「リュウ」の創作意図をいっそう深く理解できようと思われている。

キーワード：『限りなく透明に近いブルー』；人物像；村上龍；主人公