『小倉百人一首』における色彩について[日语论文]

要旨

藤原定家は日本平安末期、鎌倉初期の有名な和歌歌人である。華麗妖艶な歌風で、「美の使徒」、「歌聖」などの称号をもっている。歌論書『近代秀歌』、日記『明月記』などを撰し、『古今和歌集』『源氏物語』などを校勘した。『新古今和歌集』歌風形成の主な推進者である。

『小倉百人一首』は藤原定家が天智天皇から順徳天皇まで、年代順に百位優秀な歌人を選んで一首ずつ撰した和歌歌集で、貴族文化の結晶である。古代日本文人は漢詩文化を汲み取ると同時に、日本特別な和歌文化を創造し、これらの和歌がその時代の世界観、人生観と自然観を反映している。

本論文は昔から一首ずつ解釈説明の伝統を打ち破り、全局を見渡し、『小倉百人一首』元内在関連がない百首古和歌に「色彩」を中心し、新しい審美視点から、古代日本貴族共同審美意識をまとめる。それもほとんど日本古代貴族色彩観を示し、現代日本人の審美意識にも深い影響をもたらした。

本論文の研究によって、次の観点を明らかにした：日本原始色彩は「白、赤、青、黒」である。一、「白」は潔浄、悲しい感情、切ない気持ち、高貴、神聖な象徴、朦朧美、輝ける美、無常感を表現している。二、「赤」は鮮やか、尊貴な意味と悲壮な感じを示している。三、原文は直接に「青」に関するものが出なく、連想できる間接ものを描き、自然、美しさを明らかにしている。四、「黒」は青春、美しさ、厳粛な感じ、邪悪感、高貴感である。

キーワード：小倉百人一首　　白　　赤　　青　　黒