『花』からみた日本の女性地位[日语论文]

要旨

『花』は林真理子の代表作の一つである。主人公の知華子はアパレルのやり手キャリアウーマンである。芸者だった祖母と母に心を閉ざし、キャリアウーマンとして多忙な日々を送る知華子は、祖母の死をきっかけに、母と祖母の背負った悲しい運命を遡ることになるという物語である。祖母、母、自分の女三代にわたる歴史や考えがそれぞれにあり、それぞれを反面教師として、反発しながら、また違った人生を歩もうとする。

本論文は、戦前、戦時、戦後の日本女性の地位や考えを比較して分析した。そして、多方面から林真理子の女性観を分析することを通し、日本の女性地位を詳しく説明する。本論文は四章からなっている。第一章は作者と小説の内容、その上、芸者という職種を紹介する。第二章は先行研究及び本研究の目的と動機を紹介する。第三章は親子三代の考えからみた女性地位の変化を分析する。第四章は時代背景を踏まえ、女性地位が変わる原因を分析する。

日本は戦前と戦時、女性の社会地位がだんだん下がってきた。戦後70年代から現代にかけて日本女性の地位はどんどん高くなってきた。現代の日本女性は、政治、社会などの分野で活発しながら、女性の社会地位の向上に取り組んでいる。しかしながら、ヨーロッパなどの国に比べてみると日本女性の社会地位はまだ低い。

本論文は大正、昭和、平成という時代順で、戦後だけでなく、戦前、そして、戦時中の女性地位を分析することが可能である。しかし、资料不足と自分の能力不足のため、研究不足なところもあるにちがいない。これからも、またチャンスがあれば、続けて研究していきたいと存じておる。

キーワード：林真理子　『花』　　女性地位　　女三代