平安時代の女流文学における「物の哀れ」について[日语论文]

要旨

世界の古代文学史を見ると、すべての国は男性が圧倒的に主導している。ただ日本の平安時代は全世界の状況と違っている。後世に深い影響を与える女性作家と女性文学が多く現れた。10世紀末から11世紀初めまでの日本の平安王朝、藤原道綱母、清少納言、和泉式部、紫式部、菅原孝標女などの女性作家が登場した。彼女たちの代表作「蜻蛉日記」、「枕草子」、「源氏物語」、「和泉式部日記」、「更級日記」などは、日記文学を豊かにしただけでなく、物語文学を切り開いて、物語文学を最高峰に押し上げた。彼女たちは繊細な文筆で女性の生活と感情を描いて、心の中の世界を察知し、世界文学史上にも少ない独特の女性文学の繁栄時期を形成していた。

平安時代の女流文学の繁栄の原因を研究して、女性が文学の発展に対する貢献をよく知ることができる。日本の平安時代の女流文学に最も目立った特徴は、江戸時代の学者・本居宣長がまとめた「物哀のれ」である。日本の平安時代の女性文学における「物の哀れ」を研究することによって、日本の平安時代に女性作家の芳筆の下で描かれた世界をよく理解するだけでなく、「物の哀れ」という美意識は、日本の古代文学の重要性と普遍的な影響を理解することができる。

この課題においては主にこれらの女流文学における「物の哀れ」を探究している。これは平安時代の女性文学の基本的な審美の傾向であり、日本の古代文学の基本的な審美意識にもなる。その美意識は、その後日本国民が草花の世界を見る独特の美意識になった。起点としての平安時代の女流文学における「物の哀れ」を知るだけで、後世に対する深い影響を知ることができる。そのうえ、日本文学の思想の核心と日本国民の真の精神の所在を知ることができる。

キーワード：物の哀れ、女流文学、本居宣長、源氏物語