从岩井俊二的作品看日本文学的物哀之美-以《情书》为中心[日语论文]
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岩井俊二の作品から見た日本文学の「物の哀れ」―『ラブレター』を中心に[日语论文]

要旨

「物の哀れ」は日本江戸時代において文学大家としての本居宣長による最初指摘された文学理念であり、日本文学史においてはきわめて重要であり、幽玄、侘びと「日本の伝統的な美意識」と呼ばれている。「物の哀れ」思想は日本文学作品を貫いていると言えよう。平安時代の紫式部の『源氏物語』から、近代の川端康成の『伊豆の踊子』、現在の岩井俊二の『ラブレター』まで、一連の作品は曖昧な言葉を使って人々に日本のこの思想を伝えている。ここから見れば、「物の哀れ」は既に大和民族の心の奥に浸透している。したがって、その中に埋蔵されている神秘が研究者に探究される価値を持っている。「物の哀れ」を本心や実感の流れに簡単にまとめる人もいるが、それが確かに「物の哀れ」の真髄を表すと思われている。まさに岩井俊二の作品の中で書かれたことのように、爽やかで独特な雰囲気において、耽美で繊細な言葉を使っていろいろな性格のある人物を描き、現代人の実感を表現する。平淡なストーリーの終わりのようだが、突然悟るようになり、読者の共鳴と考えを引き起こし、小説に精神的な意義を与える。その中で、『ラブレター』は代表的な作品だと言えよう。

本論文は国内外の研究成果に基づいて、『ラブレター』を中心に、岩井俊二の作品の中で「物の哀れ」の表現及び岩井俊二の作品と日本文学の「物の哀れ」との関係、そして日本の伝統的な「物の哀れ」の影響を探求したい。本論文は主に三つの部分に分かれている。まず文学理念「物の哀れ」に関することを紹介する。主に「物の哀れ」の源、意味の説明、昔から今まで日本文学史において代表的な「物の哀れ」の表現を述べる。次に岩井俊二及び作品の中で「物の哀れ」の表現を紹介し、主に主要人物間の関係、そして彼らの異なる感情表現を整理し、さらに『ラブレター』において表現された「物の哀れ」を分析する。それから岩井俊二の作品から表現された「物の哀れ」をまとめ、主に日本文学の伝統的な「物の哀れ」との関係を分析する。最後に伝統的な「物の哀れ」が日本人の考え方及び生活など各方面への影響を探求する。

キーワード:日本文学  物の哀れ  岩井俊二  『ラブレター』

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