芥川龍之介の『藪の中』から表れたエゴイズム[日语论文]

要旨

芥川龍之介（1892－1927）、東京に生まれ、森鴎外、夏目漱石と 20 世紀前半葉日本文壇の三巨匠と呼ばれている。芥川龍之介の文学の成就を記念するため、1935 年から日本文学界が彼の名前で命名した「芥川文学賞」が設立され、彼の偉大な貢献を褒めている。芥川龍之介の小説に使われた言葉は素朴で、物語の内容が変化に富み、その上、人間のエゴイズムが深刻に表現され、世界文壇における重要な地位を占めている。

『藪の中』は芥川龍之介の代表作として、多数の主人公の視点で叙事する方法が採用され、エゴイズムの表現に対して新しい考えかたが開拓された。そこで本論は、芥川龍之介の代表作『藪の中』を切り口として、エゴイズムの独特な表現手法を分析した。『藪の中』に採用された独特な叙事手法はが主人公のエゴイズムをさらに深刻に表現できたのである。そして、作者の不幸な身の上と当時の時代背景環境は作品の中のエゴイズム表現の主な原因になっているという結論がまとめられている。芥川龍之介の作品が他のエゴイズムに関する作品に比べると、その共通点は生活の中で、普通に存在している人間関係を通して、表したエゴイズムは生活の各面に表現さていることで、エゴイズムの一般性を証明した。

芥川龍之介の創作生涯に多数の有名な作家に影響されてた。例えば、文学家の夏目漱石は芥川の先生だけでなく、彼の創作の指導者でもあり、芥川に創作の方向を明確にさせた。それに、彼の作品が後世への影響も深刻である。例えば、日本作家堀辰雄と大江健三郎、中国作家魯迅と金庸等が挙げられ、彼らの作品から芥川の影響が数多く見られている。それで、彼の作品に対する研究は中国においても盛んになっているし、本論はれんがを投げて玉を引き寄せるつもりで、芥川龍之介に対する研究に自分の微力を貢献したいと思っている。

キーワード：芥川龍之介、藪の中、エゴイズム、叙事方式