日本人女性の自立意識について―『細雪』の女性像をめぐって[日语论文]

要旨：谷崎潤一郎は日本近代の有名な作家で、耽美主義文学の代表的な人物である。『細雪』は彼の最も重要な一つの代表作品で、知名度は極めて高い。小説の主人公は蒔岡家の 4 人姉妹で、彼女らの女性像が明るく、妙子の新しい女性のイメージがさらに人々に深い印象を残される。第二次世界大戦の後、日本は新民主主義国家になって、女性の地位は高まられる。女性の団体運動の発展及び教育の受ける水準の向上につれて、家族生活はもはや日本人女性の生活のすべてではない。彼女らは自己価値を強調し、男性と競争するだけの勇気を持ち、自分の仕事を求めて、独立と自由を追求する。日本の「男性は外で働いてお金を稼ぎ、女性は家で育児して家事をする」という伝統的な生活観念が徐々に崩壊し、女性の自立意識がますます高まっている。本論文は『細雪』における 4 人の女性像をめぐって、日本女性の自立意識を研究する。まず『細雪』の作家谷崎潤一郎を紹介し、『細雪』の粗筋と背景を述べる。それから、『細雪』における 4 人の女性像をそれぞれに分析し、3 人の姉の身なり、性格、考えからの比較にもとづいて、妙子の自立意識を分析する。最後 に、妙子の自立意識の萌芽、発展と影響を結びつけ、日本人女性の自立意識の萌芽と発展、及び日本女性の社会地位、経済地位、婚姻観、価値観から日本女性の自立意識が日本社会への影響を分析する。本論文は日本人女性の自立意識を研究することを通じ、日本社会の変化と発展を了解するとともに、日本文化に対する理解を深めて、中日文化の交流と勉強を促進することを目指す。

キーワード：谷崎潤一郎；『細雪』；自立意識；女性像