『ゆとりですがなにか』から見る日本の「ゆとり教育」[日语论文]

要旨

日本において、教育方法として長年に取り入れられた「つめこみ型」の教育が批判されるようになったことを契機に、1972年に「ゆとり教育」が提起された。「ゆとり教育」とは、学生の個人の学習ペースに合わせて授業を進める教育のことである。そして、「ゆとり教育」のもとで育ってきた世代は「ゆとり世代」と呼ばれている。日本では、2002年までの間には、より良い「ゆとり教育」の実現のために、学習内容や授業時間の削減や『学習指導要領』の修正が繰り返されている。しかし、「ゆとり世代」が社会に進出してから現役世代と比べて、国際競争力の低下や基礎的な学力の低下などの問題があり、現役世代とのギャップがある。

本論文は、2016年に大ヒットしたドラマ『ゆとりですがなにか』を中心にして、「ゆとり教育」の経緯と現状から論述を展開し、「ゆとり教育」のメリットと問題点を深く分析した。そして、日本の「ゆとり教育」から中国の教育改革への示唆も検討した。日本の「ゆとり教育」におけるよいものを取り入れて、わが国の学生たちの学歴だけでなく、社会力も高めるべきである。

キーワード　日本；『ゆとりですが何か』；「ゆとり教育」