芥川龍之介の小説におけるエゴイズム-『藪の中』『鼻』を中心に[日语论文]

要旨

日本近代の文化界における、芥川龍之介の地位と影響はかけがえのない。芥川龍之介は小説家というより、むしろ人性の解剖者である。芥川は“鬼才”と言う優秀な小説家だ。ただ10年の生涯に、148の短編小説と他の文学作品を作る。芥川龍之介の小説風格は自然主義と違って、風刺と反論などの手法を使う。芥川は人性に対するの分析、特にエゴイズムに対する認識が深刻だ。彼のエゴイズムは立体で多元だ。まさに日本学者中村真一郎の話のようである。芥川龍之介の作品の主な特色は人間エゴイズムの思想意識を反映する。

本稿の研究目的は、『藪の中』『鼻』を中心に芥川作品の中のエゴイズムを分析解明しようとしたものである。エゴイズムが発生と継続、及び結果、自殺へと導かれていく因果関係などについて分析してみた。研究方法は、二つの作品を通して、エゴイズムの発生、発展と自殺への過去を明からにし、芥川の価値観の変展の軌道を探求した。分析の結果、次のようなことがわかった。

キーワード　芥川龍之介；エゴイズム；藪の中；鼻