『中国行きのスロウ・ボート』から見る村上春樹の中国観[日语论文]

要旨

日本の現代の文壇のリーダーとして広く「村上現象」を引き起こした日本の作家の村上春樹、彼の作品は世界の範囲に数多くの読者を持ち、読者にある程度の影響を与えている。村上春樹の中国観は現在の日本人の中国観の一部だけではなく、同時にある種のシンボル的な存在として見ることもできると思う。

当論文は主に村上春樹の作品の中で中国人が数多く登場する『中国行きのスロウ·ボート』について研究する。第一章は村上春樹の生い立ちと作品の紹介し、第二章は『中国行きのスロウ•ボート』中の中国人のイメージおよび作中の日本人の中国人に対する態度を分析し、第三章は村上の中国観を形成するの原因とその中国観の変化を説明する。

『中国行きのスロウ•ボート』という短編は村上の自画像の「僕」を通して、「自らの経験」から書いた私小説である。ここまでの「中国」は村上にとってはまだはっきりしていないものであり、また芽生えの状態にある遠い思いであると思う。それでも、村上は「中国」に対しては、やはり不思議な親切な感じを持っているのではないかと考えられる。村上はその遠い中国をもっと知りたい、もっと接触したい気持ちを持っていたのだろう。

キーワード　村上春樹；中国人のイメージ；中国観