実存主義からみた大江健三郎の初期作品の主題性―「奇妙な仕事」を中心に[日语论文]

要旨

日本の戦後文学はサルトルの実存主義思想から重要な影響をされた。本研究は「奇妙な仕事」の内容についてテクスト分析し、大江健三郎の初期作品と結びつけて、作品のテーマを研究する。実存主義思想は人を中心に、個人の個性と自由を尊重する。人々が無意義の宇宙に生きていて、実存そのものは意義もない。しかし、人々は実存の上に自我育成し、豊かな人生を作ることができる。「世界は荒唐であり、人生は苦痛である」、「人は自由そのものだ」とサルトルは指適した。事物の前に個人の意識によって「自由選択」をできない人は、個性を失うことになる。「自我」を喪失した人は、本当に実存するものは言えない。実存主義者から見れば、我々は自分と対立的で失望的な世界に生きていて、地位が不確定的ものだ。絶対に自由な人は悩みを持ち、依頼がない孤独者なのだ。選択の自由を持っているが、未来の生活には目標がないままで、はっきり見えないものだ。盲目的に未来への道を歩み、死亡は最後の結局ということしか知らない。人生の終結としての死亡は、個人にとって非常に重要な意義を持つ。サルトルの実存主義という視点からみれば、実存主義の思想がどのように大江健三郎の早期作品の中に反映されているのかを見つめることはできると思われる。そこで、本論は「奇妙な仕事」を中心にし、実存主義からテーマをまとめて、ほかの初期作品と関連付けて、その共通点を総括して、作者大江健三郎の初期思想を論じてみる。

キーワード：「奇妙な仕事」　実存主義　 自我主体性　　アイロニー