童話「銀河鉄道の夜」の幸福観[日语论文]

要旨

宮沢賢治（1896-1933）は近代の童話作家や詩人などで、日本の文学者の中でも重要な存在である。日本国内だけではなく、中国にも多数の学者に認められる。宮沢賢治が一生をかけて完成した作品の中で、『銀河鉄道の夜』は非常に代表的である。この中編童話は最期までも研修せずに完成していなかったが、人々を深く感銘させる物語の筋は学者の盛られた感情を遮らないのである。人によって幸福の正体やその体験はそれぞれ異なっているが、テーマはただ一つである。それは作者でも述べたい内容であり、感情や思考から幸福について語り合うのに大きいな役割を果たすのである。

人々にとって幸福の正体は何なのかを問題とする場合には若干違いがあるが、『銀河鉄道の夜』において宮沢賢治は自分なりの幸福感をジヨバンニの銀河旅行によって表した。この問題は長い間に日中両国の研究者により、童話の中で多くの思想が発見されるのである。各自の論述には仏経思想、理想天国を築く願望、自我犠牲の精神、また高度な全人類愛などのような宗教性や社会性の価値観を表す幸福感の一部分も研究されるのである。過去にも既に多くの幸福感について詳しく研究されるが、筆者には青年時代から農業作業に没頭し、また童話の中にも田舎風景を含め多くの自然風景を描き出した宮沢賢治にとって、田舎に対して独特な親切感が見られると考えられる。童話の中から出てきたキャラクターたちも、大方は人民階層に基づいた形で作られるものである。この物語を書いた時も賢治は苦労をものともせずにひたすら農民たちの事業に没頭していたが、童話のキャラクターたちの立場と合っている。いつでも他の人の幸せを最優先となされる賢治は、このような物語を書き上がったのである。本論文は日本語と中国語の素材をいろいろ集め、分析し、自分の視点を入れ、『銀河鉄道の夜』においての宮沢賢治の労働者への愛を研究しようとするもので、既に研究し終わった文検を基準と見做し、新たな観点を掘り出すという目標である。

キーワード：銀河鉄道の夜  田舎  自然風景  幸福感  労働者