芥川龍之介『鼻』の内供「整形」の心理変化に関しての考察[日语论文]

要旨

今や整形手術が非常に流行している。マスコミで整形に関するニュースが絶えず出てきている。例えば、整形の失敗や整形の分割払いなどがある。世論では、誰も美を愛する心があるという見地が熾烈を極めることになる。だが、整形された人は本当に美のために整形するか、「美」の判断の基準は何か、などなどの疑問がある。また、整形に行く人の心理も興味深いものであり、それは一般的に、自分自身のためと他人のためと二つに分けられると考えられる。どちらが根本的な原因か、これは本論文で探してみるものである。本論文は文学作品の主人公の整形前後の心理変化の分析を通じて、その心理を考察する。

芥川龍之介の短編小説『鼻』の主人公内供は整形手術を受けた人間と本当に似ている。本論文は「整形」という視点から内供の鼻の改造心理を分析し、内供が鼻を改造する根本的な原因を探してみる。初めに、芥川龍之介及び『鼻』の背景知識を調べてみる。そして、本論文に関する国内外の先行論文の内容、視点の大筋を述べ、すなわち文献回顧する。その後、最も重要なのは内供心理の分析だと考えられます。内供の心理活動は大体鼻を整形する前、鼻を整形する中、鼻を整形した後という三つの部分に分かれ、それぞれの部分は内供の心理活動を分析する。鼻がまだ長いときの心理活動が最も重要であるから、その部分が主に考察する。結果、内供心理活動でほかの人との同じさを求めるという原因が見つかり、論点を導き出す。最後、整形の人間と内供の同じ点をまとめる。

本論文は文献研究方法、比較方法、事例研究方法などを使う。本論文に関する国内文章は中国知網で得られ、国外文章は日本の国立情報学研究所のホームページで得られた。

本論文の重点は内供の心理活動の分析である。『鼻』の他人の利己主義が最も印象的なものであり、本論文で主に内供を分析するから、重点をどのようにして置くのか、それが困難である。また、本論文に関する文献が少ないから難しいところとなった。『鼻』にとって、整形の視点から主人公を分析するのは斬新な点である。

本論文で他人の原因は本当の理由ではなく、外因だけである。内供自身が内因である。内供は哀れな人ではなく、恨むべく人と言える。その結論を導き出すために、『鼻』の内供の心理活動内容によって分析するのが必要である。本課題は内供の理解に有利であり、整形された人の心理もある程度わかる。

キーワード：『鼻』整形芥川龍之介