『源氏物語』における浄土信仰の研究_日语论文

摘要

净土信仰是随着汉传佛教的净土宗的传入而形成的，早期的净土信仰以抄佛经、造佛像、建寺院为主，目的是为亡者求冥福。公元10世纪，净土思想的重心开始向“厌离秽土，向往净土”的思想转变。在《源氏物语》这部以平安王朝的宫廷恋爱为主题的古典文学巨著中，光源氏曾于多名女性发生恋情纠葛，其中与光源氏发生不伦之恋的藤壶、深陷于朱雀帝与光源氏的三角恋的胧月夜，托身于光源氏却怀有柏木子嗣的三公主三人对自身不洁的悔恨，对极乐净土的向往格外引人注目。本论文通过对“一莲托生”的用例，三人的出家历程分析《源氏物语》中所固有的净土信仰的形态，并结合《紫式部日记》中紫式部的出家意向，为《源氏物语》主题论的考察提供了一个新的视点。

关键词   源氏物语 净土信仰 人物论 主题论

要旨

日本の浄土教は中国から伝来し、阿弥陀仏を対象とする信仰のことで、「浄土信仰」とも言われる。その思想の基本的特質として、「厭離穢土，欣求浄土」があげられる。浄土信仰が深く浸透している平安時代に成立した王朝ロマンである『源氏物語』の中にも、このような表現が散見されている。本稿では光源氏と不倫の恋をした藤壺の宮、朱雀の帝と光源氏との三角関係に悩む朧月夜、柏木との不義の子を持つ女三の宮に注目し、この三人がさんざん苦しみもがき、動揺して最後に出家に至るまでのいきさつを辿ることで、『源氏物語』における罪意識に心を責められながらなお浄土に憧れている貴族の女性像を明らかにしたい。また、それを物語の作者である紫式部の生涯経験や、紫式部がおのれを吐露した『紫式部日記』と照らし合わせながら、源氏物語における浄土信仰の影響を探究し、さらに紫式部の宗教観という視点から『源氏物語』の主題論を考察したい。

キーワード　源氏物語　浄土信仰　人物論　主題論