日本人的生命观—以志贺直哉《在城崎》为例[日语论文]

日本人の生命観―志賀直哉「城の崎にて」を通して

要　　旨

志賀直哉は、明治から昭和にかけて活躍された日本白樺派の代表する小説家であり、「小説の神様」または「短編小説の神様」と呼ばれ、代表作品には『暗夜行路』、『和解』、『城の崎にて』などがある。その中、『城の崎にて』は心境小説の代表的な作品とされる。本論では志賀直哉の心境小説代表作『城の崎にて』を通して、志賀直哉は一体どのような死生観、ないし生命観を持っているのか、それに、その形成の要因は何であろうか、明らかに探求しようとする。そこで、志賀直哉の死生観に焦点を当てて考察したうえ、三つの小動物の死を深く分析し、及び作者自身体験を通じて、死に対する感想を引き起こし、最後に、作品に現れる作者自身の、乃至日本人の生命への態度、及びその人道主義思想の成因を求め、志賀直哉文学に対する理解を深めておきたい。

本論の構成は以下の通りである。第一部分では、志賀直哉の生涯、代表作及び文学思想を考察し、特に『城の崎にて』の創作背景について触れてみた。第二部分では、今までの志賀直哉及び『城の崎にて』に関する先行研究を中日に分けて簡単にまとめている。それに、本論の目的や方法や意義などを説明する。志賀直哉本人の怪我体験と「蜂」、「鼠」、「いもり」三つの小動物の死を分析対象とし、志賀直哉の死生へ思考を考察し、また、如何に生命観をもっているかを究明したい。第三部分では、志賀直哉の生命観の形成要因について考察してみたい。志賀直哉の人道主義思想の成因を求め、それを明らかに追究しようとした。終わりでは、日本人の生命観念の形成のさまざまの素因をより深く追究し、今後の研究課題として明らかにする。

志賀直哉は三つの動物の「死」を通して、作者自身の生命観乃至日本人の生命観を巧妙的に描写する。小さいものでも、人生の本質も反映できる。

キーワード：志賀直哉；蜂；鼠；いもり；生命観