从《斜阳》看战败对日本年轻一代的影响[日语论文]
『斜陽』から見る敗戦の若者に対する影響
要　　旨
太宰治の文学の中で 、最も代表的な作品といえば、やはり『斜陽』と『人間失格』である。今まで、太宰治と『斜陽』についての研究は多いが、日本の敗戦は当時の若者に対する影響についての研究はほとんどないということに気付いた。日本の敗戦は、明治以来近代主義の理念を掲げ、長らく勧められてきた日本の近代化の破局であった。敗戦は日本の伝統的な社会を破壊して、若者が乱れた社会で生きる方向を失った。そのため、本論文はそれを念頭に入れて、新しい視点からの分析を試みようとする。
本研究の主な目的は『斜陽』を切り口に、敗戦が若い世代に対する影響を探求することである。まず、作品の主な登場人物の運命から当時の若者も実態を探究する。乱世を生き延びることができず、破滅してしまった直治。強く生きようとしながらも、結局堕落の道をたどった和子。それから、当時の写真や映画からも見られるように、多くの若者は酒を飲み、大麻で現実から逃げようとした。その背景には、デカダンティズムや道徳革命などをはいじめとする当時の社会思潮からの影響がうかがわれる。
キーワード：斜陽　青年　敗戦　デカダン
目　　次
要　　旨
はじめに    1
1、太宰治と『斜陽』    1
1.1太宰治の生涯    1
1.2『斜陽』について    2
2、当時代若者の運命    4
2.1登場人物の運命    4
2.2当時代の世相から見る若者の境遇    5
3、若者の不遇の原因    5
3.1敗戦による華族制度の崩壊    6
3.2戦後の社会思潮からの影響    7
終わりに    8
謝　　辞
参考文献