论宫泽贤治《银河铁道之夜》[日语论文]
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」論
要　　旨
日本人なら宮沢賢治を読んだことのない人はいないだろう。小学校の教科書も中学校の教科書も必ず宮沢賢治の詩や童話を載せているし、それがきっかけで宮沢賢治が好きになる人が多い。「銀河鉄道の夜」は宮沢賢治生涯の傑作と呼ばれ、数多くの作品の中でももっとも輝かしい存在であり、宮沢賢治文学の全体を理解するための重要な糸口となる作品だと言われている。
「銀河鉄道の夜」については、多くの研究者は宮沢賢治の孤独感と他人本位思想という二つの面から分析してきたのである。しかし筆者から見れば、その二つの面が密接に関係しており、別々にではなく、関連して考えるべきなのである。主人公のジョヴァンニとカンパネルラは宮沢賢治の二面を象徴している。ジョヴァンニは賢治の孤独を、カンパネルラは賢治の自己犠牲の精神を象徴しているのである。小論は以上の二つの面から「銀河鉄道の夜」という作品を分析していきたい。
総じて言えば、「銀河鉄道の夜」は宮沢の自己犠牲という他人本位の思想を表していると同時に、宮沢の払拭しがたい孤独感もよく表しているのである。それは宮沢賢治の追い求める精神境界と感情の弱点との複雑な矛盾であり、人間の共通した矛盾でもある。
キーワード：宮沢賢治　他人本位　孤独意識　矛盾
目　　次
要　　旨
はじめに １
第一章　宫沢賢治について2
1.1 宫沢賢治の生涯2
1.2宫沢賢治の童话作品及び特徴2
第二章　「銀河鉄道の夜」について3
2.1「銀河鉄道の夜」の紹介3 
2.2「銀河鉄道の夜」の時代背景3
2.3「銀河鉄道の夜」の創作背景　4
第三章　他人本位及び孤独意識－－「銀河鉄道の夜」を読む5
3.1   先行研究　5
3.2　「銀河鉄道の夜」 における宫沢賢治の他人本位思想5
3.3　「銀河鉄道の夜」 における宫沢賢治の孤独意識6
3.4   他人本位思想と孤独意識の関係6
おわりに8
参考文献
謝　　辞