试论《竹林中》的利己主义[日语论文]
『藪の中』におけるエゴイズムについて
要　　旨
芥川龍之介は日本の大正時期の有名な作家であり、森鴎外と夏目漱石とともに、日本近代文壇の「三巨匠」と称賛された。芥川は新思潮派の代表作家として、冷静な観察によって捉えた人生の実感を、理性的な解釈を加え、テーマが鮮明な小説を書くのが特色である。氏の作品の中で、人間性を生き生きと描いているものが多い｡『藪の中』はその代表作と言われている｡従って、本論文は『藪の中』に表れた人間性のエゴイズムについて論じてみて、更に芥川の善悪観を探求しようと思う。
本論文は三つの部分に分けられる｡第一部分は芥川龍之介の創作特色と『藪の中』の誕生を紹介する。第二部分は『藪の中』における三人の当事者の供述と四人の証人の証言を通して、それぞれのエゴイズムの具体的な表現を論じる。第三部分は芥川龍之介の人間性の善悪に関する見方を検討する。
動揺して不安定な時代に生きて、人間の種々の不幸を経歴した芥川は、人間が醜悪で人生が辛いと思っていた｡そのため氏は作品の中で誇張な筆触で人間と社会の醜悪を描写している｡芥川龍之介の小説は高い芸術性があり、その時の社会の縮図でもある。芥川がこの種類の作品を通して、世間の人に警告し、思考をそそい、人間が真善美への追求を励ますという主旨である｡

キーワード：芥川龍之介、『藪の中』、エゴイズム、人間悪、人間善

目　　次
要　　旨
はじめに    1
第一章　芥川龍之介の創作特色と『藪の中』の誕生    1
１．１芥川龍之介の創作特色    1
１．２『藪の中』の誕生    2
第二章　『藪の中』から見た人間のエゴイズム    2
２．１多襄丸に表れたエゴイズム    3
２．２真砂に表れたエゴイズム    4
２．３武弘に表れたエゴイズム    5
２．４ほかの登場人物に表れたエゴイズム    5
第三章　芥川龍之介のエゴイズム観    6
３．１人間悪への鞭撻    7
３．２人間善への憧れ    7
終わりに    7
参考文献
謝　　辞