吉川《三国志》与《三国演义》中人物形象描写的异同-以诸葛亮和曹操为中心[日语论文]
吉川『三国志』と『三国志演義』の人物像描写の異同について―諸葛亮と曹操を中心に

要　　旨
羅貫中の『三国志演義』は古代に誕生した中国文化のとても誇らしき財産として、全世界でも名高い。中国と一衣帯水の隣邦である日本も三国歴史に非常に興味がある。特に吉川英治が書いた小説『三国志』が日本における何代の人へ多大な影響を及ぼした。吉川『三国志』は基本的なストーリーラインは『三国志演義』に従うが、中日の違い歴史文化背景の原因で、人物像描写は『三国志演義』と異同がある。諸葛亮と曹操を例にいえば、『三国志演義』は蜀漢正統論の影響を受け、諸葛亮をはじめの蜀漢陣営を極めて褒め、曹操をはじめの曹魏陣営を貶す。一方、吉川英治は文学角度から、それに日本武士道と強者崇拝の心理状態の影響で、忠勇智絶な諸葛亮像を留めた。そして、吉川は『三国志演義』の中で、「奸絶」である曹操に、自分の解釈や創意を加え、温雅典麗な「詩人」曹操を描写した。その故、わたしたちは文学作品を読む時、多くの角度から人物を分析するべきだ、単に一面で人を評価するのはできない。

キーワード：『三国志演義』；吉川『三国志』；諸葛亮；曹操；人物像

目　　次
摘　　要    Ⅰ
要　　旨    Ⅱ
はじめに1
一　智と忠の模範の同じ――諸葛亮1
二　諸葛亮像の共通性のある原因3
１蜀漢正統論3
２「忠」を提唱する儒教と武士道4
三　奸雄と詩人の違い――曹操5
１『三国志演義』の奸雄5
２吉川『三国志』の詩人6
四　曹操像の異同性のある原因7
１尊劉貶曹7
２中日の違う心理状態7
３強者を崇拝する日本8
終わりに8
参考文献
謝　　辞