论日本当代职业女性生活方式的选择-以《一个人的好天气》为例[日语论文]
日本当代職業女性の生き方の選択—『ひとり日和』を例にして—

要　　旨
第136回芥川賞受賞作、青山七恵作『ひとり日和』は薄味で地味な文体で主人公三田知寿が高校を卒業後、一人で東京に来て、吟子という年よりの女性が独りで住んでいる家に転がりこんできて、春夏秋冬の移ろいとともに共同生活のことが描かれている。ストーリーはそれほど変化に富んだわけでもないし、知寿は結局正社員となったが、日本の｢フリーター｣に強い共感を引き起こした。
小説のラストに知寿は「遠方」への電車に乗ったことに止どまり、それからの生活はどんなものであるかについては明らかにしていない。本論文は、知寿のフリーターから正社員への成長およびその原因を探り、彼女の職業女性としてのこれからの生活スタイルを予測する。
そのため、本論は社会状況に対照しながら、知寿の生活、仕事、恋愛の三つの角度から主人公の成長を検討した上で、今後職業女性としての生き方を予測する。知寿は職業婦人のシングルマザーを持っていて、親の愛に満たされなくて、母親とコミュニケーションをうまく取らなかった。また、人の物を盗るという悪い癖があり、吟子を嘲笑ったりしていた。その後、吟子の積極的な人生態度の影響で知寿は心理的成熟し、母親を理解し、優しく接することができるようになった。また、他人から盗った物をすべて捨てて、過去と徹底的に別れた。仕事においては、努力が認められ、アルバイトから正社員になった。恋愛について、二回恋愛を体験したあげく、妻帯持ちの男と競馬を見ることを約束する。結果がないと知りながら、知寿が彼のことが好きで、しばらくは不倫関係を続けるだろうと思われる。このように、知寿は一人前の社会人となり、しばらくは家庭を持たない職業女性として、新しい毎日を迎え、努力した日々を送ることになると考えられる。
キーワード：ひとり日和   職業女性  生き方  日本社会

目　　次
摘　　要    Ⅰ
要　　旨    Ⅱ
はじめに1
第1章　背景説明2
   1.1  あらすじ2
   1.2  先行研究2
第2章　知寿の生活およびその変化4
   2.1  母親との関係4
   2.2  吟子との関係6
2.3　知寿の悪い癖の是正8
第3章  知寿の仕事と恋愛10
   3.1  職業女性になった知寿10
   3.2  恋愛体験と恋愛観の考察12
終わりに16
謝　　辞
参考文献