从东野圭吾的作品看日本未成年人犯罪问题-以彷徨之刃和红手指为中心[日语论文]
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从东野圭吾的作品看日本未成年人犯罪问题-以《彷徨之刃》和《红手指》为中心[日语论文]
東野圭吾の作品から犯罪問題を見る—『さまよう刃』と『赤い指』を中心に

要  旨
今日、少年犯罪をテーマとした日本文学も益々注目されるようになってきた。社会の未来を映す鏡といわれた青少年は、時代の縮図であり、少年による非行・犯罪の問題は、ある程度で若者を取り巻く家庭環境、教育制度、社会構造システムの問題を曝け出す。文学作品を通じて、日本の少年犯罪の現状、実態が窺えるではないか。
日本では、とくに1980年代から1990年代にかけて、社会情勢の変化によって異常犯罪が増加し、それを対象とした推理小説の書き方は大きく変化を見せている。このようなもので、現実性のある社会性の強い題材を扱う社会派推理小説家として、東野圭吾は事件の社会性、犯罪者の人間性を突っ込み、動機を追及した推理小説を作り上げた。その中で、少年犯罪をテーマとした作品の多くも少年犯罪事件を描くことを通じて、そこにその犯罪に対する作家の考えが感じられる。
本稿は東野圭吾の代表作となった『さまよう刃』と『赤い指』を中心に、東野圭吾の作品における少年犯罪をどう取り扱うかについて考察する。両作品における犯罪人物像、犯罪動機、犯罪の家庭的・社会的背景について比較分析し、そこで少年犯罪の成因として、家族の崩壊、法律上の不備など原因が共通しているのに見える。さらに、少年犯罪に対する作者自身の態度についても論じる。

キーワード:少年犯罪  東野圭吾 『さまよう刃』  『赤い指』

目  次
摘  要    Ⅰ
要  旨    Ⅱ
はじめに    1
1.1東野圭吾の推理小説    1
1.2少年犯罪をめぐる作品    2
1.3先行研究と研究課題    2
1.4本論文の構成    3
第2章 『さまよう刃』に見られた少年犯罪    4
2.1『さまよう刃』のあらすじ    4
2.2『さまよう刃』における犯罪人物と犯罪動機    4
第3章『赤い指』に見られた少年犯罪    6
3.1 『赤い指』のあらすじ    6
3.2  犯罪と絡んだ家族像    6
第4章  東野圭吾作品における少年犯罪    8
4.1少年犯罪の成因とその背景    8
4.1.1家族崩壊    8
4.1.2少年法制の枠組み    9
4.2少年犯罪に対する作者の態度    9
終わりに    10
謝  辞
参考文献
 

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