从《人间失格》看太宰治的罪意识和反抗精神[日语论文]
『人間失格』における太宰治の罪の意識と抵抗精神

要　　旨
太宰治は日本の代表的なの文学者として、日本文壇では重要な地位を占めている。『人間失格』は太宰治後期の代表作であり、太宰治自身の経験と心理や、自己生存に忠実に生きていく縁辺人の悲しみなどが描かれ、文学界と評論界に幅広く重視されている。『人間失格』についての研究の多くは太宰治の作品の特徴、太宰治の内心世界、太宰治とキリスト教の関係などをめぐって行われる。罪の意識や反抗精神の角度から研究する人もいるが、罪の意識と反抗精神のどちらか一つに限る。筆者は罪の意識と反抗精神の両方を考察する上に、その二者の関係について分析する。つまり、本論文は「罪の意識」と太宰治の「家庭」及び「社会」への抵抗精神をともに分析し、『人間失格』を新たな視点から読む。
本論文はまず『人間失格』のあらすじ及び主人公の大庭葉蔵、良子など主要人物像を紹介する。次に作品の大事な部分である三つの手記を解読し、主人公ないし太宰治の罪の意識を分析する。それから、太宰治の経歴と結び付けて「家庭」への抵抗と「社会」への抵抗精神を分析する。更に太宰治の罪の意識と抵抗精神の関連を探究し、その理由を述べる。最後に結論をまとめる。

キーワード：人間失格　太宰治　罪の意識　抵抗精神

目　　次
摘　　要    Ⅰ
要　　旨    Ⅱ
はじめに    1
第1章  『人間失格』について    3
1.1  『人間失格』のあらすじ    3
1.2  『人間失格』に登場した主要人物    3
第2章   『人間失格』から見る罪の意識    6
2.1  第一手記について    6
2.2  第二手記について    7
2.3  第三手記について    8
第3章   『人間失格』から見る太宰治の抵抗精神    10
3.1  「家庭」への抵抗精神    10
3.2  「社会」への抵抗精神    11
第4章  太宰治の罪の意識と抵抗精神の関係    14
終わりに    16
謝　　辞
参考文献