《一闪一闪亮晶晶》中同性恋特殊家庭模式的形成[日语论文]
同性愛者の特殊な家庭モデルの形成について―『きらきらひかる』を例として

要　　旨
「きらきらひかる」では、親のすすめで、笑子が医師の男性・睦月と見合いをすることになった。その席で二人は互いに秘密を告白した。笑子はアルコール依存症で、睦月は同性愛者であると。初めは二人は戸惑っていたが、結局結婚すると決めた。二人はそれなりの穏やかな生活を営んでいるが、一方で笑子と、睦月の恋人・紺との間には「睦月を愛する者同士」としての奇妙な友情が育まれてきた。
「きらきらひかる」の中で笑子と睦月と紺という不思議な三角関係の持つ安定性が特殊な家庭モデルを形成する。形式は特殊であるが、現行の同性愛者が認められない社会ではそのような家庭が多い。しかし、「婚」というのは、「性交渉がゆるされる関係」と引き換えることができる。小説の内容を見てから、二人の間に性交渉が存在しない。二人の婚姻は正常ではなくて、真実な婚姻との間に距離がある。そのため、この小説で描かれた三人組みの家庭生活パターンも考察に値する。本論文はその特殊な家庭を形成する理由が考察する。
本論文はテキスト分析を通して、作品の登場人物のイメージや性格分析をし、及びその性格がその家庭形成に与えた影響を考察する。こんな特殊な家庭モデル形成に様々な要因があるはずである。特に主人公笑子と睦月の社会的地位や身分に関わると考えられる。睦月は医者として正常な婚姻が必要である。睦月の両親も睦月が異性と結婚することを望んでいる。笑子の視点から見て、笑子が睦月を愛している。同時に笑子が情緒不安定のせいで、医者との結婚が彼女に必要だと思われる。二人の性格も婚姻生活と三角関係の形成に大きな影響を与える。笑子はアルコール中、睦月はホモで恋人ある。このような二人はこの結婚には必ず何か妥協があると思われる。
その他に、社会からの圧力。まず、笑子と睦月との結婚の圧力が両親から生じる。両親の期待に従う。次に、多くの同性愛者は世論を心配して、社会で公開しない。自分が非難されるのではないかと恐れているからである。そして、正常な生活をするために、異性と形だけの恋愛、結婚することがある。笑子が「精神病者」としての烙印が押され、社会で差別され、アルコール依存や、病気などマイナス面を持つ。婚姻は笑子にも必要であり、これは睦月と結婚する理由と思われる。
以上述べている理由で、同性愛と特殊な弱者グループが社会で生きているために、異性と結婚するという正常な家庭をもつのは必要である。笑子の精神病と睦月の同性愛の身分が原因でこの特殊な家庭モデルができたと分かる。小説が提供したケースは同性愛者同士結婚が許されない日本では、睦月と笑子のような同性結婚の原因を分析している。

キーワード:同性愛　三角関係　家庭　恋愛　夫婦

目　　次
摘　　要    Ⅰ
要　　旨    Ⅱ
はじめに    1
同性愛者の特殊な家庭モデルの形成について    1
――『きらきらひかる』を例として    1
はじめに    1
第１章　睦月と笑子の婚姻    3
1.笑子の婚姻前提    3
２、睦月の婚姻前提    4
3、睦月、紺と笑子の三角関係    4
第2章　婚姻が成り立つ原因    6
１、笑子と睦月の形式的な婚姻    6
２、睦月と笑子形式的な婚姻意識の統一    7
３、社会からの圧力    7
第3章　同性愛者の婚姻    8
１、世界の同性結婚事情    8
2、二人婚姻の必要性    9
終わりに    11
謝　　辞
参考文献