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《绿萝之舟》中:绿萝与舟的象征意义[日语论文]
『ポトスライム』:「ポトスライム」と「舟」について
要 旨
第140回芥川賞の受賞作『ポトスライムの舟』(『群像』2008年11月)は、
社会下層における主人公のナガセが厳しくて貧困な生活をしても、「世界一周クルージング」という生活目標を実行しようとした。そのために貯金しはじめる。努力したあげく、持病の咳せいでお金がかかり、目標はなかなかできない。二年ぶりにボーナスが口座に振り込まれたので目標を実現する転機を迎える、ということを描いている。ナガセの生活は現代日本の若者の境遇と共通性があるから、この小説は読者の共感を引き起こしたそうである。
小説は主人公ナガセの貧困な生活状態や起伏な心理状態に対してリアルに描いているほかに、「ポトスライム」と「舟」に対してもそれを主人公の夢とつなげて濃密な描写をしている。だが、「ポトスライム」と「舟」は主人公の生活に何の役に立ったのかにはっきりしていない。それで、窮地に向き合った際、主人公の心理変化過程における「ポトスライム」と「舟」の役割を研究する必要性が感じられる。さらにこの小説に関する先行論文を読んでいるうちに、先行論文の中に多かれ少なかれナガセの心理や精神状態について分析してはいるが系統を立てて説明したわけではないと痛感した。
主人公のナガセが困窮で抑圧された現状に不満足を感じるので、生活目標を探求した。しかも、そのためにいろいろな努力をしても、悪あがきだけである。だが、あきらめようとする時、二年ぶりにボーナスが口座に振り込まれた。本稿はこの過程におけるナガセの心理変化について分析する。そして、ナガセの心理と夢を「ポトスライム」と「舟」というイメージとつなげて分析し、「ポトスライム」はナガセを支えて貧困な物質生活にいても安心して生き延びるもので、「舟」はナガセを支えて貧困の生活の中でわずかな精神的な追求を胸に抱くものという結論を出す。
つまり、本稿は「ポトスライム」と「舟」を突破口にして、不景気な社会において、主人公のナガセの生活状態や心理変化に焦点を絞り、「ポトスライム」や「舟」が主人公に精神的な支えの役割を果たしたことを明らかにした。
キーワード:津村記久子 ポトスライム 舟 夢 支え
目 次
摘 要 Ⅰ
要 旨 Ⅱ
はじめに 1
第1章 背景説明 2
1.1 作家の生い立ち 2
1.2 あらすじ 2
1.3 先行研究 3
1.4 文献レビュー 5
第2章 あがきながら生き延びるナガセ 6
2.1 生活目標の探求 6
2.2 目標に向かっての悪あがき 7
2.3 放棄寸前の転機 9
第3章 困窮のナガセを支える力の源 10
3.1 知己のような「ポトスライム」 10
3.2 精神の港のような「舟」 11
終わりに 13
謝 辞
参考文献