《我是猫》中看夏目漱石的忧患意识[日语论文]
「吾輩は猫である」にみられる夏目漱石の憂患意識

要　　旨
夏目漱石は明治以来の日本文学の「最大の文学者」と見られ、日本で文壇随一の敬愛をうけていて、偉大なる「国民作家」と呼ばれている。其の作品の人気は日本だけではなく、欧米でも認知されており、世界各国語で翻訳された。また、「漱石文学」は日本ばかりでなく、世界各国の文学者たちに研究されつつある。
夏目漱石の処女作である「吾輩は猫である」は、作家としての地位を確立させた作品である。それは二十世紀初頭の日本文明開化に対する夏目漱石の見解であり、ヨーロッパ文明の圧倒的な影響のもとにある日本文明のあり方に対する憂患意識でもある。
本論文は夏目漱石の生涯を紹介し、「吾輩は猫である」の創作背景を考察する。それによって、憂患意識の由来を探ってみる。そして、「吾輩は猫である」の主題と夏目漱石の人格思想を把握しながら，憂患意識が作品においてどのように表していたのかを分析し、明らかにした。それに、憂患意識が夏目漱石の後期創作と当時文学界及び日本社会に大きな影響を与えたということなどを検討する。以上の分析によって、憂患意識を全面的に把握し、更に夏目漱石本人をもっと深く理解できればと思う。

キーウード： 憂患意識　夏目漱石 「吾輩は猫である」 社会批判　文明開化

目　　次
摘　　要    Ⅰ
要　　旨    Ⅱ
はじめに    1
第一章 作者と作品    2
１． １夏目漱石の紹介    2
１． ２「吾輩は猫である」のあらすじ    2
第二章 夏目漱石の憂患意識の発端    3
２．１夏目漱石と憂患意識    3
２．２憂患意識の芽生え    4
２．３「吾輩は猫である」の創作背景    5
第三章 「吾輩は猫である」における漱石の憂患意識の表現    6
３．１拝金主義に対しての批判    7
３．２外国崇拝に対しての批判    7
３．３政治に対しての批判    8
第四章 「吾輩は猫である」における漱石の憂患意識の影響    9
４．１後期創作と日本文学界への影響    9
４．２日本社会への影響    10
おわりに    12
参考文献    13
謝　　辞