太宰治反抗精神的研究[日语论文]
太宰治の反抗精神における一考察

要　　旨
太宰治は無頼派文学の旗手として活躍した作家である。太宰治は五回も自殺を試み、その才能よりも目を引いているのである。自殺の原因においては諸説があるけど、「弱気」、「現実逃避」、「情死」などにしぼられる。しかし、太宰治の作品を研読してからは、弱弱しく暗いというイメージよりも、「下降志向」のもとにある反抗意識及び反抗行為に目が向くようになる。そのゆえ、太宰治への研究には「反抗意識」「反抗行為」への探求は免れない課題の一つと思われる。
太宰治の気弱さがずっと読者の研究の中心である。本論文では、太宰治の反抗精神をたどりながら、太宰治および彼の作品を理解するための新しい視点を提出したいのである。本論文は三部分に分けて、論述を展開していく。
第一部分では、親族との離別、「余計者」意識の自覚などの方面から、太宰治の反抗精神形成の原因を分析する。
第二部分では、「反社会」、「反伝統」、「反俗」三つの視点から積極的な反抗精神を述べる。
第三部分では、太宰治の精神内面を分析しながら、消極的な反抗精神について論述する。
キーワード：太宰治　無頼派　気弱さ　反抗精神　両面

目　　次
摘　　要    Ⅰ
要　　旨    Ⅱ
はじめに    1
第一章　反抗精神の成因    2
1.1 愛の喪失    2
1.2 名門意識の恥じ    4
1.3 余計者の劣等感    4
第二章　積極的な反抗精神    6
2.1 社会への不満    6
2.2 伝統への挑戦    7
2.3 反俗    8
第三章　消極的な反抗精神    10
3.1 実家に報復攻撃    10
3.2 自己否定    11
おわりに    13
参考文献    14
謝　　辞