太宰治的文学中的无赖派思想[日语论文]
太宰治の文学における無頼派の思想

要　　旨
青森県の大地主の子として生まれた太宰治は本名津島修治で、日本戦後の無頼派文学を代表する作家である。生涯五回の自殺を図り、つい山崎富栄と共に玉川上水で入水自殺を完遂させて『人間失格』などを残した。本論文では、主に『斜陽』・『人間失格』・『ヴィヨンの妻』という太宰治の戦後代表作を考察
し、彼の作品における無頼派の思想を分析しようとする。それによって作者の創作意図を探求してみる。
本論文はおおきく四つの部分から構成されている。
第一章は太宰治の生涯と無頼派文学の思想を紹介する。
第二章は『斜陽』の主要人物「直治」、「上原」と『ヴィヨンの妻』の中の主要人物「さっちゃん」に現すデカダンスについて考察する。
第三章は『人間失格』を絞って主人公「葉蔵」の人間恐怖を探求してみる。
第四章は太宰治の戦後代表作『斜陽』の主人公「和子」の反抗意識に着目し、積極的な部分を考察してみる。
本論文の目的は太宰治の作品における無頼派思想を分析することによって、彼の心底に埋める美しい生活への追求を発掘しようとする。
キーワード：太宰治  無頼派  デカダンス  人間恐怖  反抗意識

目　　次
摘　　要    Ⅰ
要　　旨    Ⅱ
はじめに    1
第一章　太宰治と無頼派    3
1.1　太宰治の生涯    3
1.2  無頼派の思想.    3
第二章　デカダンス    4
2.1　無法者――直治    4
2.2　廃頽文人――上原    5
2.3　廃頽な妻    8
第三章　『人間失格』における人間恐怖    10
3.1  不安から道化へ    10
3.2  コミュニズムへの接近    12
第四章　反抗精神    13
4.1  『斜陽』におけるわず子の「道徳革命」    13
4.2  大庭葉蔵の自殺から太宰治の自殺へ    16
おわりに    18
参考文献    19
謝　　辞