芥川龙之介的《竹林中》矛盾对立的美学[日语论文]
芥川龍之介の『藪の中』から見る矛盾対立の美学

要　　旨
芥川龍之介は日本大正時代の小説家。彼の作品は社会醜い現象に注目し　　　ながら、直接に評論することが大体ないのである。その上に、冷ややかな風格と簡単な言葉使いで表現することしかないが、読者にその醜さを深く感じさせて、高い芸術的な感化力を読者に見せる。『藪の中』は芥川龍之介の晩期の代表作品の一つである。この小説は武士の死体の発見者としての木こり、旅法師、放免とおうなの陳述、盗人多襄丸の白状、真砂の懺悔と巫女の口を借りる武士の死霊の話など七つ部分から構成されている。本論文は各々陳述の間存在している矛盾から手をつけて、偽りと誠実、美と醜さ、読者の結末の知りたい心とプロットの手配三つ方面の矛盾対立からこの小説の特別な表現技巧を分析し手、矛盾対立の美を感じさせよう。筆者はこの偽りと誠実の矛盾が盗人多襄丸の方に最も明らかに表現されていると考えられている。放免の陳述から見ると、盗人多襄丸は悪者と信じられているけれど、盗人多襄丸の白状から見ると、多襄丸に恨まらなくなっている。それとともに、彼に対して、同情なども生み出す。多襄丸の白状は率直に誠実に感じられている。彼が女性に対する色欲を隠さない態度は人性の偽りと明らかの比較になる。そして、美と醜さの矛盾は真砂の方によく表れている。真砂の美のせいで、武士が殺された。この方面から見ると、美で犯罪を引き起こしたため、美は罪悪の根源になる。多襄丸の色欲は真砂の美で引き起こされた。美と醜さは衝突になった。そのほか、巫女の口を借りたる死霊の物語から見ると、真砂が奇麗な外見でその腐った性根を隠された。これは真砂からさらに表した美と醜さの矛盾の表現である。最後の読者の結末の知りたい心とプロットの手配の矛盾は創作方法と読者の心という視線から見たことである。この小説は結局がないが、その上、小説の中の手がかりでその結局も推測できない。この点は読者の結末を知りたい心を裏切られた。
本論文は四つの部分から構成されている。
第一章は芥川龍之介と『藪の中』のあらすじについて紹介して、第二章は創作の背景及び『藪の中』の位置つけを通して説明する。
第三章は矛盾対立の美学の意味とその美学はこの小説に対する作用。第四章は小説の中に各々主人公の矛盾と叙述技巧の矛盾から分析して、矛盾対立の美感を表す。

キーワード：芥川龍之介　藪の中　矛盾対立　美学

目　　次
摘　　要    Ⅰ
要　　旨    Ⅱ
はじめに    1
第一章　芥川龍之介と『藪の中』のあらすじ    2
1.1　芥川龍之介    2
1.2 『藪の中』のあらすじ    3
第二章　『藪の中』の創作背景と位置づけ    4
2.1　『藪の中』創作の背景    4
2.2　『藪の中』の位置づけ    5
第三章　『藪の中』における矛盾対立の美学の作用
    6
3.1  矛盾対立の美学とは    6
3.2  矛盾対立の美学の作用    6
第四章　『藪の中』における矛盾対立の美学の表れ    8
4.1  人性の矛盾    8
4.2  叙述の矛盾    9
おわりに    10
参考文献    12
謝　　辞