《金阁寺》中的疏外感分析[日语论文]
『金閣寺』から見る「疎外感」

要　　旨
三島由紀夫が 1956 年より連載を始めた小説『金閣寺』は、彼自身の代表作であるとともに近代日本文学きっての名作と名高い。同作は今なお重版を続け幅広い世代から支持を受ける一方、テーマはやや難解で、これまでも読者による幾多の議論に満ちてきたことと思われる。
本論は「疎外感」という視点から三島由紀夫の代表作品『金閣寺』を分析し、『金閣寺』の主旨を探求してみた。
本稿では『金閣寺』を論考するにあたり、以下の手順に沿っていきたい。
第一章は三島由紀夫と『金閣寺』のあらすじについて紹介、第二章は、『金閣寺』という小説が誕生した背景にある実際の事件について述べ、そこから浮上する作品との相違点を示す。
第三章はまず金閣と主人公の関係を考察して、そして主人公と鶴川と柏木の友情に関して分析する。主人公における疎外感の現れを探し出して、最後に、『金閣寺』の主旨の一つとして「救い」を探求する。
キーワード：金閣寺　疎外感　救済　理解

目　　次
摘　　要    Ⅰ
要　　旨    Ⅱ
はじめに    3
第一章 三島由紀夫と『金閣寺』のあらすじ    4
1.1　三島由紀夫    4
1.2　『金閣寺』のあらすじ    5
第二章 『金閣寺』創作の意図    8
2.1　『金閣寺』と金閣寺放火事件    8
2.2『金閣寺』主題についての考察    9
第三章　『金閣寺』における「疎外感」の現れ    11
3.1　溝口と金閣    11
3.2　溝口と鶴川と柏木    12
3.3 「疎外感」に対する「救い」    14
おわりに    16
参考文献    17

謝　　辞