关于新海诚《秒速五厘米》中的物哀美的考察[日语毕业论文]
新海誠の『秒速５センチメートル』から見る「物哀美」について
要　　旨
『秒速5センチメートル』は、新海誠の監督による2007年のアニメーション映画である。『雲のむこう、約束の場所』に続く、新海誠の第4作目の監督作品にあたる。小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里は主人公である。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く。貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨を切り取った表題作「秒速５センチメートル」の３編を収録した連作短編アニメーションである。
本論は三つの部分に分けており、『秒速5センチメートル』の考察、日本人の美意識には「物の哀れ」、新海誠による監督のアニメーション映画の特色である。
「もののあわれ」というのは一般的の認識から人生の哲学に進化したものであるとも言われている。わたしたちは他人にとって、誰しも一瞬にして過ぎ去った旅人であり、周りの風景も同じようにその美があっと言う間に消えていく。新海誠さんはこのような感情を抱いて、「秒速５センチメートル」を作り上げた。時間がどんどん流れていくことを知ってこそ、自分の「盛衰」を理解することができる。これは落ちていく桜を眺めているように、その純粋の感情を受け止めていく。
キーワード: 新海誠　秒速5センチメートル　物の哀れ
目　　次
はじめに    1
1. 筆者の目から見る日本民族における美意識    2
1.1物哀れ    2
1.2無常    3
1.3幽玄    4
2．新海誠による監督のアニメーション映画の特徴    5
2.1日本のアニメーション作家・映画監督    5
2.2作品の文学気品    6
    2.3構成は詩の趣に富む    7
2.4作品の個性    7
3．『秒速５センチメートル』から見る「物哀美」    7
    3.1秒速センチメートルの物哀美    8
3.2「感傷」はない、「哀切」だけは残されている    8
終わりに    9
参考文献    10
謝　　辞