从《金阁寺》看三岛由纪夫的审美意识[日语论文]
『金閣寺』から見る三島由紀夫の美意識
要　　旨
三島由紀夫の文学は浪漫主義と耽美主義から出発したが、浪漫主義の情趣と華麗な理想を描いただけではない。三島由紀夫は浪漫主義の固定観念と意識を受け入れたと同時に、「古典主義への傾斜」という文学理念を表現した。彼の小説は壊滅への夢中、破壊への興味とつまらない現代生活の否定をしめす。
『金閣寺』は金閣寺を中心として、全文には芸術と夢ぼろしいの美が溢れている。主人公の養賢は遥かな室町時代から存在していた金閣寺の美を望み、その美を占有しようとして金閣寺を破壊する欲望を生み出した。その欲望は自分の不遇と孤独のなかでだんだん実際の金閣寺より重要になった、養賢にとって、金閣寺は精神的な美の象徴になったのである。日本全国は第二次世界大戦から戦後までの時期に置かれて、社会が不穏で、人々の価値観も大きく変わった。その時の養賢は個人の不幸に色々遭ったから、現実の金閣寺を破壊して、精神的な世界に永遠に存在させようとする曲がった意識が現れた。養賢のこの美意識は三島由紀夫の個人的な美意識の表れだと言える。それによって、三島由紀夫の美意識は消極且つ病的だということが分かる。
キーワード：耽美　壊滅　消極　病的
目　　次
はじめに    1
1、『金閣寺』について    1
1.1『金閣寺』の創作背景    1
1.2『金閣寺』のあらすじ    2
2、『金閣寺』における人間像    2
2.1卑しい溝口    3
2.2善良な鶴川    3
2.3腹黒な柏木    3
3、『金閣寺』に表れる三島由紀夫の美意識    4
3.1古典主義への傾斜    4
3.2病的で瞬間な美への追求    4
4、三島由紀夫の美意識の形成原因    5
4.1家庭からの影響    5
4.2耽美主義との繋がり    5
4.3武士道精神への崇拝    6
4.4文化概念としての天皇観    6
終わりに    7
謝　　辞
参考文献