对《挪威的森林》中主人公成长经历的解读[日语论文]
『ノルウェイの森』における主人公の成長経歴への解読
摘　　要
《挪威的森林》一经出售就成为了爆发性的畅销书。直到现在，关于这部小说还有着各种立场和角度的评论。但是，大多都是关于其他登场人物的内闭性或自杀的论述，以主人公的成长为中心展开的研究并不多见。本论文围绕主人公的成长经历展开论述。《挪威的森林》从某种程度上也可以说是渡边的成长故事。
    本论文分为四个部分。第一章是对作者和作品的简介。第二章分析登场人物对主人公的成长所带来的影响。第三章从自我意识、爱情观、生死观三点论述渡边成长的表现。第四章探究渡边的成长经历对日本社会的现实意义。
    通过以上的分析，可以得出以下结论。绿的存在使渡边迈出了修复自我与外界关系的重要一步。对直子的爱情使渡边懂得了爱情的真谛是责任。通过木月和直子的死渡边建立了正确的生死观。通过本论述可以更加深刻地感受到村上作品的独特魅力，也可以为生活在现代社会的年轻人提供或多或少的指导意义。
关键词：成长经历、自我意识、爱情观、生死观
要　　旨
『ノルウェイの森』は発売当初から爆発的なベスト・セラーとなった。この小説について、現在までに様々な立場・角度からの論評がなされてきた。しかし、ほかの登場人物の内閉性や自殺に関する論述が多く、主人公の成長を中心に展開する研究はあまり目にしていない。本論文は主人公の成長経歴をめぐって論述を展開していく。『ノルウェイの森』はある程度から言えばワタナベの成長物語とも言えるだろう。
本論文は四つの部分に分かれている。第一章は作者と作品の概観である。第二章ではそれぞれの登場人物が主人公の成長にどういう影響を与えたかを分析する。第三章では、ワタナベの成長の表現を自我意識、愛情観、死生観という三つの点から展開したい。第四章では、ワタナベの成長経歴が日本社会への現実意義を探求していく。
以上のような分析を通して、次の結論が出てきた。緑のおかげでワタナベは自我と外界の関係を直すために重要な一歩を踏み出した。また、ワタナベは直子への愛によって愛情の真諦は責任であることがわかった。さらに、キズキと直子の死を通して、ワタナベは正確な死生観を持つようになった。この論述を通して、村上作品の独特な魅力がもっと深く感じられる。そして、現代社会に生きている若者たちに多かれ少なかれの指導意義が提供できるだろう。
キーワード：成長経歴、自我意識、愛情観、死生観