关于安冈章太郎的母亲形象-以《海边的光景》为中心[日语论文]
安岡章太郎の母親像について-『海辺の光景』を中心に
摘　　要
战后的日本文学，从时间上来分，大致可以分为三个时期：“战后派”时期、“第三新人”时期、经济高度增长时期到现在。其中“第三新人”是一个比较重要的文学流派，是在朝鲜战争进行过程中相继登上文坛的一群青年作家。“第三新人”这一名称，是由日本文学评论家山本健吉首先使用的，继而在文坛上流行开来。“第三新人”文学创作的特点是以自己的亲身感受和经历为依据。运用“私小说”的创作手法，具体、细腻地描写小市民日常生活中的纠纷与家庭的悲欢离合，在一定程度上暴露了日本社会的黑暗，对繁荣战后日本文学做出了积极的贡献。安冈章太郎作为“第三新人”的代表，固定了“第三新人”的思维方式，为后来者开拓了道路。在安冈的作品中，像“宿题”、“坏朋友”“闭幕之后”等众多的作品中有共通的母亲形象。而在“海边的光景”中最集中地描写了母亲的姿态。
小论的研究范围比较窄，没有能力全面分析安冈作品中的母亲形象，因而以“海边的光景”为中心初步地做了总结。而且，原文中对于母亲的描写很细致，全部都举例的话比较困难，因此只分析了典型的描写。
小论通过分析母亲和儿子以及父亲的日常往来、他人眼中的母亲、与母亲相关的描写等等，清晰地展现母亲的形象，更进一步地探索母亲这一形象的形成原因。
关键词：母亲形象 第三新人　海边的光景
要　　旨
戦後の日本文学は時間的に見れば、だいたい三つの時期に分けられる。それは「戦後派」時期、「第三の新人」時期、そして経済高度成長時期から今までである。そのなかで「第三の新人」はなかなか重要な文学流派で、朝鮮戦争のころ次々に文壇に登場した青年作家たちのことである。「第三の新人」という名称はまず日本文学評論家の山本健吉に使われて、それから文壇に流行り始める。「第三の新人」の文学創作の特徴は、自らの見方と経験に基づいて、「私小説」らしい創作方法を通して、小市民の日常生活の中での紛争と家族の悲しみや喜びを具体的に、そして細かく描いていることである。ある程度で日本社会の暗黒を明らかにして、戦後の日本文学を繁栄させるのに積極的に貢献したと言えよう。安岡章太郎は「第三の新人」の代表として、「第三の新人」的な発想法を定着し、後に続く者のために道を拓いた者である｡安岡氏の作品の中に、「宿題」でも、「悪い仲間」でも、「幕が下りてから」でも、多くの作品に共通した母の姿がある。代表作の「海辺の光景」に、母の姿が最も集約的に書かれていることは言うまでもない。
小論の研究範囲は比較的狭いので、安岡の作品の中の母親像を全般的に分析することには力不足で、「海辺の光景」を中心として初歩的にまとめて終わった。また、原文には母に対する描写はとても細かくて、すべてを例にあげるのは難しいであるので、ただ典型的な描写を分析する。
小論は、「海辺の光景」における母と子・父との付き合い、他人の眼の中の母、そして母に関する描写などの分析を通して、母親の形象をはっきりしたい。さらに、その母親の形象の形成原因を探究しておきたい。
キーワード：母親像　第三の新人　海辺の光景