从《河童》看芥川龙之介的丑意识[日语论文]+开题报告+文献综述
『河童』から見る芥川龍之介の醜意識
要  旨
芥川龍之介は日本大正時代の小説家である。13年の文学作品を生涯に、１48冊の短編小説を書いた。その中で、『河童』は1927年2月に発表された短篇小説であり、芥川龍之介最晩年の代表作である。この時期の芥川は神経衰弱が進み、そのほかにも体中を病に侵された状態であった。『河童』はほかと異なっている作品だと言われる。当時の日本社会、あるいは人間社会を痛烈に風刺、批判した。『河童』という作品により、芥川龍之介はこのような娑婆苦に苦しめられている自分自身の姿を描き、厭世的傾向を表した。したがって、本論文では、主に芥川の作品『河童』から、彼の醜意識を考察してみた。まずは、芥川龍之介の生い立ちと作品の時代背景について検討してみた。そして、芥川の醜意識をもつ小説の世界を探ると同時に、彼本人の人生経験が小説への影響を考察してみた。続いては、彼の小説に現れた社会義理の矛盾さを見出し、彼の生い立ちが創作への影響を考察してみた。最後には、大正時期の大背景などの要素を考えて、芥川の醜意識を分析してみた。本研究を通して、芥川の小説に現れている醜意識、またその醜意識反応から当時の社会の現実の一面を覗くことができると考える。

キーワード：芥川龍之介 醜意識　河童　現実性  矛盾性