『黴』から見る徳田秋声の「自我」_日语论文

摘要

德田秋声作为与岛崎藤村和田山花袋齐名的自然主义作家而为日本人熟知，其作品风格朴实灰暗，隐藏着忧郁与哀愁，因此被称为“天生的自然主义作家”。

在秋声私小说的代表作《霉》中，秋声以自己和妻子小泽滨为原型，描写了因琐碎小事而焦躁的“无理想，无解决”的婚姻生活。《霉》以作者自身为原型，逼真地再现了作者从婚姻生活开始的三十多岁时的不安、焦躁、苦闷的生活。在以作者为原型而创作出的主人公笹村当中，隐藏着作者的“自我”。所谓的“自我”是指“内心”，是潜伏在心底的“真实的自己”。 暴露这种“自我”，暴露内心黑暗，正是私小说的要素之一。

本论文围绕德田秋声私小说的代表作《霉》，在考察私小说的“自我”意识形态的基础上，从人物的心理变化和行动变化的两个方面、对德田秋声的“自我”进行探讨，研究其“自我”的特征，并探究“自我”的成因。

关键词：德田秋声；《霉》；自我；不安；反抗

要旨

徳田秋声は島崎藤村と田山花袋と並んでいる自然主義の作家として、日本人によく知られて、地味で暗くて、憂鬱と哀感が潜んでいる作風で、生まれながらの自然主義者と称される。

秋声の私小説の代表作『黴』では、作者が自身と妻小沢はまをモデルに、ささいでイライラした「無理想、無解決」な結婚生活を描いて、結婚生活の始まるあたりからの三十代に於ける不安、焦燥、苦悶の精神世界を浮き彫りにした。そして、作者を原型として創作された主人公の笹村には作者の「自我」が隠される。その「自我」とは、「内面」のことで、心の中に潜んでいる「自己」である。その「自我」を暴きだして、心の闇をあらわにするのは、私小説の要素の一つである。

小論は徳田秋声の私小説の代表作『黴』をめぐって、私小説の「自我」のイデオロギーを考察し、人物の心理的な変化と行動的な変化を踏まえて、徳田秋声の「自我」、「自我」の特徴とその成因を考察しようと試みる。

キーワード：徳田秋声；『黴』；自我；不安；反抗

目次

1.はじめに 1

2.私小説としての『黴』 1

2.1日本の私小説について 1

2.2『黴』について 2

3.『黴』における徳田秋声の「自我」の表れ 3

3.1私小説の「自我」とは 3

3.2心理的な変化から見る秋声の「自我」 4

3.3行動的な変化から見る秋声の「自我」 6

4.徳田秋声の「自我」の特質及びその成因 7

4.1徳田秋声の「自我」の特質 7

4.1.1不安の「自我」 7

4.1.2反抗の「自我」 8

4.2「自我」の成因 9

5.終わりに 10

謝辞 11

参考文献 12