『破戒』における主人公の丑松についての研究_日语论文

要旨

『破戒』は日本自然主義文学の代表的な作家島崎藤村の最初の長編小説である。明治39年3月(1906)緑陰叢書の第1 編として自費出版した。『破戒』は藤村が小説に転向した初めの作品だけでなく、日本自然主義文学の最初の作品である。日本の近代文学の発展史にはマイルストーンの意味がある。

この作品では、作者は部落（穢多）出身の青年教師瀬川丑松のイメージを作り上げた。主人公の丑松は「守戒」か「破戒」かという矛盾心理活動の描写によって、当時の部分の部落青年の苦痛と足掻きを表現し、日本の近代社会の不合理な、野蛮な身分制度を暴露した。この小説は発表した以来ずっと争議を続けており、小説のテーマについての研究は諸説あるが、社会の現実を反映する現実主義小説か、作者の心の苦悶を反映した自然主義小説か展開されることが多い。近年に至って、破戒は自然主義小説だとみんなは知っている。

近年、『破戒』に対する研究は、主に作品の現実性や部族問題があり、それ以外にも、『破戒』における自然主義の研究をする人も増えている。本論文は主に丑松の人物像を研究し、この悲劇の人物像を生み出す原因を検討していた。人物像については主にこの人物の矛盾した心理特徴、性格特徴及び醜松と藤村の連絡の三つの方面から研究していた。心理の特徴は主に丑松が保守的な面もあれば、反抗的な面もある。性格の特徴は彼の軟弱さ、劣等感などで、最終的にこれらの原因のため、彼は戒律を突破して、地面にひざまずいて世間の人に自分の出身を告白した。この悲劇的な人物像を形成した原因は、丑松自身の不徹底な人生観や当時の封建的な身分制度の残存などから述べられていた。そのため、拙論ではこの人物像の特徴を分析し、人物像の悲劇の運命の形成の原因を究明してみた。

キーワード： 島崎藤村  丑松   人物像   心理   性格　　 

目次

はじめに 1

1  丑松の性格特徴 1

1.1  保守性 2

1.2  反抗性 2

1.3  軟弱性 3

2  丑松の心理特徴 3

2.1  矛盾 3

2.2  焦慮 4

2.3  卑屈 5

3  島崎藤村と丑松の共通点 6

3.1  故郷の共通点 6

3.2  青春時代の経歴 6

3.3  身分の共通点 7

4  丑松の悲惨運命の原因 8

4.1  丑松の不徹底の人生観 8

4.2  封建的身分制度の残存 8

おわりに 9

参考文献 11

謝辞 12