司馬遼太郎の作品における新選組[日语论文]

要旨

新選組は幕末に現れた特殊な武装警察組織で、徳川幕府に忠誠を尽す。この集団は当時の日本政治変革で重要な役割を果たした。しかし新選組は複雑な社会背景を持つために、維新勝利の後は歴史で悪役化させ、当時から長い間に研究者に否定や軽蔑された。

新選組の悪役像を変えたのは司馬遼太郎の作品である。司馬氏の作品「新選組血風録」と「燃えよ剣」は、新たな視点から新選組を解釈した。この二作の中で、司馬氏は情熱で悲壮な剣客集団の新選組像を作り上げた上に、組の重役である土方歳三と沖田総司のイメージを人々の胸に焼き付けた。

司馬氏が構造した新選組像は、歴史真実と合わない部分もあるが、元々歴史に興味なかった人達の関心を数多く呼び寄せた。司馬氏の文学の影響で、日本国民の中には新選組愛好家と研究者が大勢出てきた。新選組の悪化されたイメージを変えただけではなく、歴史は勝者だけのものではないことも世間に知らせた。

本文は司馬遼太郎の作品にめぐって、まず新選組の歴史的展開過程を整理し、それから「新選組血風録」と「燃えよ剣」に出てくる新選組群像を検討、その上で司馬氏が描写した土方歳三と沖田総司を分析、最後に司馬遼太郎作品の中の新選組の魅力と社会影響力をまとめる。

キーワード:　司馬遼太郎;新選組; 幕末;歴史