论《木乃伊的口红》中女性主体意识的建构[日语论文]
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『木乃伊の口紅』における女性主体意識の構築[日语论文]

要旨

田村俊子(1884-1945)は明治後期から大正初期にかけて日本文学界で活躍していた女性作家である。彼女は女性の独立と解放を主張し、女性解放思想を自らの作品によってたくさん描いている。『木乃伊の口紅』は、田村俊子の自伝体小説であり、夫との実生活に基づいて創作され、ヒロインの阿實は作者自身の縮図だとも言われている。

本作に関する先行研究は、主に「反伝統」「反良妻賢母」などのフェミニズム思想や女性の就職、恋愛と結婚に関する観念などの角度から展開し、女性の自からの生き甲斐を実現するまでのルートを論じている。しかし、作中に阿實という人物の研究についてまだ空白がある。阿實の経済上の自立意識はいかに芽生えたのか?最もの問題意識だ。従って、本稿は時代背景のもとに、作家自身の経験を合わせ、阿實という「新女性」の中にある女性としての主体意識の構築プロセスを解明したい。また、作中の「光」は方向を指し示すという象徴的な意味として使われている。

本稿の正文は第二、三、四章からなっている。阿實の女性主体意識の構成する3つの段階、つまり、意識の芽生え―覚醒―実現にまでのプロセスを、「光」の表現に合わせて検討する。その一方、夫との生活という作者自身の経験や時代背景及び社会的価値観と結びつき、田村俊子は明治後半に新女性の自己啓蒙とそれによる男女間の対立などの新女性をめぐる問題について、本作への検討を通して田村俊子なりの解釈を解明したい。

キーワード:  主体意識  構築   光  フェミニズム 

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