『河童』から見る芥川龍之介の文学倫理観[日语论文]

要旨

『河童』は精神病患者の口で河童国の見聞を述べ、ユーモアの言葉で河童国の生育状況、家族制度、恋愛、芸術、宗教などでのデタラメを表現した。芥川龍之介は架空の河童国を通して、当時の日本社会の暗黒と資本家から人民に対する圧迫を風刺した。しかも、自身の経験を伴って、彼の思想、芸術観や人生への態度を溶け込ませた。既存研究は芥川龍之介の『河童』の社会批判や芸術観念への分析をすでに深く解釈した。作者自身の体験と作品の密接な関係も見つけた。しかし、芥川の真善美の文学倫理観に対する研究において、まだ大きな空間が存在している。先人の分析はただ作者の社会現象に様々な批判や皮肉にとらわれ、芥川の審丑意識に触れ、もっと芥川の芸術至上主義の芸術観を褒めたのに、芥川の審美意識や芸術至上を求める思想の由来は作者の真、善、美の訴えや憧れを見落した。だから、この論文は『河童』の中で芥川の人間性、社会と信仰の3面に対する考えをめぐって、芥川龍之介の文学倫理観を述べる。そこで、芥川の文学の倫理観を理解した後、ようやく当時の時代を理3解できる。また、作者の倫理観の方面から『河童』の伝えたい気持ちをよく見ることもできる。

キーワード：河童；真善美；自由；信仰；