日本の妖怪文化研究―河童の視点から_日语论文+开题报告+文献综述

要旨

日本は昔から多くの妖怪や怪異現象に関する伝承を伝えてきた。その中で、河童は最も有名な妖怪の一種である。日本の妖怪文化についての研究をしてみようと思うと、河童に対する知識は不可欠な一部分であろう。本稿は、中村禎里、柳田国男といった日本の有名な民俗学者の先行研究をふまえて、河童を研究の対象として、そのイメージの誕生から発展への経路を分析し、日本人は自分が想像上で作り出された河童に対して恐れたり、あるいは愛したりすることの原因を考察しながら、その深層心理における人間と自然の関係を検討した。

人知では解明できない現象または異様を説明しようとするため、人々は河童という妖怪の存在を見出した。また、神に対する信仰によって行われてきた祭祀と供犠と同じように、河童祭祀もあり、河童を祀ることによって自然との調和が計られるという考えは、人間の無力さと自然の圧倒的優位という自然観が背後に秘めていたと思われる。

キーワード：河童;妖怪;祭祀;自然観

目次

摘要

要旨

はじめに 1

1　河童のイメージ 2

1.1　文学作品の中の河童イメージ 2

1.2　近世知識人の河童イメージ 2

1.3　九州土着の河童イメージ 4

2　河童の誕生 6

2.1　河童と水精 6

2.2　河童の死霊象徴 7

2.3　河童のモデル動物 8

2.4　河童と山童 9

3　河童の行動 10

3.1　河童と用水 10

3.2　河童の駒引 11

3.3　河童の恩返し 12

3.4　河童の相撲とその他 13

4　河童の民俗学 14

4.1　妖怪の民俗学 14

4.2　河童の神性 15

4.3　河童祭祀 16

4.4　河童伝承における自然観 17

終わりに 18

参考文献 21

謝辞 22